将来の為替予測は原理的に不可能

ランダムウォーク理論

 

テレビ、雑誌、新聞、NET等様々なメディアでアナリスト等専門家と称する人たちによる為替予測はあふれかえっています。もちろんそのすべての結果を検証することはできませんが、私は「よく当たる予想」というのを見たことがありません。
それこそ為替歴数十年、すべてを知り尽くすミスター〇〇などどいう大それたキャッチフレーズの専門家や「円は1ドル50円になる」などと極端なことを言っていた〇〇大学院教授などはひどいもので、「本当にこの人たちの言ったことの逆に張れば儲かるのではないか?」と思えるほどのはずしっぷりです。まさに「逆神」と呼ぶにふさわしい貫禄です。そういった人物はもし当たっていたら「ほら私の言った通り」と鬼の首をとったごとく大騒ぎしていたことでしょう。そして外したからといって一切悪びれることもなくまた次のでたらめを広めようとします。

 

まあこの人たちは極端すぎるとしても、ネットで有名な「ザイ!FX」のコラムなど見ていても、よくもこれだけいつも外すものだとある意味感心してしまいます。

このような無責任極まりない人間に振り回されて大事な資産を減らした経験をもつFXトレーダーは多いと思います。とはいえ、投資は自己責任ですからこの人たちがでたらめであることを見抜けなかったことを悔やむしかありません。

 

実は、「そもそも中長期的な為替の予測は不可能である」という考え方があるのです。これをランダムウォーク理論と言います。

下記は以前「週刊ダイヤモンド」に寄稿された為替に関する記事の一部です。

 

『適切に機能している市場の価格はランダムに動く。
資金の移動はどんなに巨額であっても瞬時に可能で、かつ取引には制限がないため、予測はただちに市場価格に反映されてしまう。
もし、確実に予測できることが現実の価格に反映されていないとすれば、つまり市場に「穴」が開いているとすれば、それを利用して利益を上げる取引がただちに生じて「穴」をふさいでしまうだろう。
現時点で知られていることがすべて現在の価格に反映されているのであれば、将来の価格は、現在はわからない情報によってしか変動しない。
したがって、為替レートを予測することはできない。将来の為替レートは、「ランダムに動く」としか言えないのである。
これは、「予測が難しい」というよりは、「市場がきわめて能率のよい予測装置であるために、それより優れた予測はできない」ということだ。』

 

本サイトでもこの考え方を支持しています。FXの世界では多くのテクニカル指標が存在しますが、そのどれを使っても「聖杯」とよばれる必勝法などはみつかっていません。

また、様々なニュースや経済の動向等の情報によって予測する方法をファンダメンタルズ分析といい、そのファンダメンタルズによって為替は動くのですが、その情報の発生の仕方がランダムなのです。
つまり明日どのようなニュースがおこるかわからないという中で、将来を予測をすることはできないのです。
そして為替市場では世界中の資金がニュースが流れるたびに一瞬で大きく動くので現在わかっている情報はすでに市場に反映済であり、将来の相場は結局ランダムウォークになるということです。

前述の「円は50円になる」などと恥ずかしい予測をしていた人はこういうことを理解していないのです。

 

ランダムウォーク理論によると為替の中長期的な予測は不可能なのですが、超短期なら別です。先に紹介した記事にも『確実に予測できることが現実の価格に反映されていないとすれば、つまり市場に「穴」が開いているとすれば、それを利用して利益を上げる取引がただちに生じて「穴」をふさいでしまう』とあります。FLASH TRADERが行う経済指標トレードはまさにこの市場の「穴」を利用する取引のことで、新たなニュース(経済指標)が流れてそれが市場に反映される一瞬の隙をついて利益を上げるのです。